ARGOLFはパター専門メーカーとも言えます。専門だからこそ競合他社がやらない、できない分野も積極的に製品開発を続け、それを必要とするゴルファーに提供することが使命です。
前回はショートパット専用パターとしてShort Roll 30 パターシリーズを展開しました。これによって多くのショートパットに不安や悩みを抱えている人に一筋の希望の光が届いたはずです。今回ご紹介したいのはその対極と思える長めのシャフトを装着した新しいジャンルとも言えるパターシリーズです。
どのような特徴があり、どのようなメリットがあるのか知りたいですよね。
それは通常のパターの長さが32.0インチから36.0インチの間というものに対してパターの長さを37インチ以上のパターを“Gravity Touch Rollカテゴリー”と位置付け、これからARGOLFの豊富なパターシリーズの柱の一つとして積極的に展開して行くものです。
ここからが能書の本文です。Gravity Touchとは重力を活かした自然なタッチで打てる、という意味で、それは通常より長めにセットされたシャフトと少し重めに設計されたヘッドを組み合わせたもので振り子の特性を最大限に活かしたパターなのです。
振り子はその錘としっかりした長めのシャフトが安定したストロークを生み出し、振幅の減衰も少ないことから正確な時を刻む振り子時計はこの方法が取り入れられています。
今までの長尺パターとして市場にあるものはこの特徴を活かして作られたものですがGravity Touch Rollパターは長さを少し短めに設定していることと、グリップを17インチのロンググリップを装着しているので長尺パターよりか遥かに操作性が優れているのが特徴です。
長尺パターのグリップは2分割したものでかつラウンドタイプを装着しなければならないというゴルフ規則があり、重さと長さを利用して安定したストロークができる反面、機械的な動きしかできないため、微妙なヘッドコントロールができないというデメリットもあります。
そして長尺パターはシャフトが硬くてしならないものが求められるのに対して通常のパター専用シャフトでは36インチ以上のシャフトが製造できないために特殊なバット径(グリップ側のシャフト径)が太くなる特殊なシャフトを装着しなければならないのです。しかし、このようなシャフトは一般では入手が難しくツアーサービスでのみ提供していた現実があります。
市販されている長尺パターシャフトはツアー選手が使用しているものとは異なるものが多く、シャフトがしなるために操作が難しく、長尺のメリットが活かせないものだったために使用者が少ないという現実がありました。不都合の真実というものでしょうか。
また、今まで市販されていた中尺パターというものはアームロックグリップスタイルを想定して製造されたものがほとんどで、利き手の前腕にグリップ部分を固定するために、振り子式にストロークをしようとするとアドレス時のパターヘッドのフェイスラインが体のセンター部分にセットする必要があります。そうなるとパターのシャフトは目標方向に対して前傾する形を取らざるを得なくなります。
前傾した分パターのロフトをつけることをしないとダイナミックロフト(インパクト時の動的ロフト角)がマイナスとなりボールの転がりに大きな影響が出ます。 Gravity Touch Rollパターシリーズは従来の長尺、中尺パターのデメリットとなる部分を解消しメリットをより活かす形でお届けするものです。
Gravity Touch Rollパターは37インチから45インチと長さの幅を持たせているために距離に関係なく幅広いレンジで使用できることが特徴です。共通部分は利き手の機能を最大限生かすためのスプリットグリップの採用とそれに合わせて開発した専用のロンググリップが装着されている点です。
なぜこのようなパターの開発に至ったか
という理由も知りたいところですよね。
理由は2つあります。
一つは、日本のゴルフ人口はおよそ560万人と言われています。実はゴルファーのなんと30%が腰痛で悩んでいるというデータがあり、屈んでストロークしなければならない通常パターが使えないゴルファーが計算上170万人にも上ることになります。腰痛でパッティングの長時間練習ができないとパッティングの技術はなかなか身につくものではありません。腰痛を軽減しパッティングの技術が向上するならこのような長さのパターは必要不可欠なものになると判断したからです。専用に作られたロングタイプのグリップを装着し、スプリットグリップで利き手のメリットを活かしたストロークは確実にゴルファーにメリットがあるからです。
もう一つは俗にいうイップスという症状が出るとパターの操作が思うように出来なくなるからでショートパット恐怖症の方はイップスの潜在的な患者となりうるゴルファーで、この対処法として長さと重力を利用した振り子式ストロークのメリットをより活かすことでイップスを解消できるからです。潜在的に存在するショートパット恐怖症のゴルファーは相当数に上ることからこのパターを必要としている人にターゲットを絞ってスペックを決めたからです。
昨年秋に発表した『キャリバー・ホッケーグリップ』はその先駆けであり、そこからGravity Touch Rollというコンセプトが想起されて今回のパター開発に繋がったのです。
まずは試してみてください。その違いが体感できるはずです。きっと…